剛健


《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》
通常魔法
自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、残りのカードをデッキに戻す。「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン自分は特殊召喚できない。
テキストはシンプルです。
自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、残りのカードをデッキに戻す。
という効果に、誓約が2つついています。(いつか「誓約」についても説明したいと考えています。)
「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン自分は特殊召喚できない。
テキストだけではかなりわかりやすいカードといえます。

テキストを暗唱できないまでもこのカードの効果をおぼている人はかなり多いと思います。
では、あなたはテキストに書かれていない部分を正しく理解できていますか?

パターン1
自分が《死者蘇生/Monster Reborn》を発動して、墓地の《クリッター/Sangan》を指定しました。それに相手がチェーンをし《神の警告/Solemn Warning》を発動して、《死者蘇生/Monster Reborn》を無効にして破壊した。その後、《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》を発動した。 
パターン2
自分が《ラヴァル・キャノン/Laval Cannon》を召喚し、除外された《ラヴァル炎火山の侍女/Laval Volcano Handmaide》を指定して効果を発動した。それにチェーンして相手プレイヤーが《エフェクト・ヴェーラー/Effect Veiler》を発動し、《ラヴァル・キャノン/Laval Cannon》の効果を無効した。その後、《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》を発動した。

パターン3
自分が《サイバー・ドラゴン/Cyber Dragon》を特殊召喚を行おうとしたら、相手の《神の警告/Solemn Warning》を発動し無効にして破壊された。その後、《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》を発動した。

これらの多く出くわす3つのパターン、どれが実際に《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》を発動できるかわかりますか?

結論から言えば一つ目の場合でしか《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》は発動できません。

なぜだかわかりますか?

一つ目と二つ目が【チェーンに乗る特殊召喚】(効果の発動による特殊召喚)行為が無効化されています。
それに対して三つ目は【チェーンに乗らない特殊召喚】(召喚ルール効果による特殊召喚)行為が無効化されています。
(チェーンに乗る特殊召喚、乗らない特殊召喚に関しては説明が長く必要となる項目です。記事を別に作りたいと思っていますので今は遊戯王wikiページを参考にしてくださいURL  http://yugioh-wiki.net/index.php?%C6%C3%BC%EC%BE%A4%B4%AD#e6026107 )

ならば、パターン1パターン2は同様に強欲で謙虚な壺を発動する権利があると思いませんか?
なぜパターン1の場合しかできないのでしょうか。

それは「発動」そのものを無効化されたか、否かが違いになっています。

今回のケースで言えば
《神の警告/Solemn Warning》
カウンター罠
2000ライフポイントを払って発動する。モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。
《エフェクト・ヴェーラー/Effect Veiler》
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/魔法使い族/攻   0/守   0
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスター1体を選択して発動する。選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。この効果は相手のメインフェイズ時のみ発動する事ができる。

《神の警告/Solemn Warning》は発動を無効にし、《エフェクト・ヴェーラー/Effect Veiler》は効果を無効にします。

では、発動の無効化と効果の無効化と何が違うのか。

発動の無効化とは、「カードそのものをなかった」ことになります。
行為自体に焦点を当てると行われていない扱いになります。

効果の無効化とは「カードの発動はしたが、効果処理ができなかった」ことになります。
行為自体に焦点を当てるとは行われた扱いになります。

つまり、効果が無効になったときは特殊召喚ができなかったのにもかかわらず、
特殊召喚という行為をした扱いになってしまうわけですね。

となればパターン1、パターン2についての違いはわかりましたね。

《真六武衆-シエン/Legendary Six Samurai - Shi En》や《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》でも発動の無効効果の無効の違いがあるのでしっかりと理解しておきましょう。
相手にごまかされることがなくなるはずです。


さて、パターン3はカードの特殊召喚行為(発動と同義)を無効にされているのにかかわらず、
なぜ《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》を発動できないのか?


これはものすごく簡単に書いてしまいますが、《サイバー・ドラゴン/Cyber Dragon》は《神の警告/Solemn Warning》を受けたとしてもプレイヤーは特殊召喚という行為を行なっています。
同じ例を挙げると《魔導戦士 ブレイカー/Breaker The Magical Warrior》の召喚を《神の警告/Solemn Warning》無効にされてももう一度召喚は行えないのと同じです。
ルールによる行為は無効化されても行なった扱いになります。

以上で無効化されてから発動する《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》の説明を終わります。


では逆のパターンはどうでしょうか?
《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》の発動が無効になってから発動するカードどうなるでしょうか?

パターンα
自分の《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》にチェーンして、相手が《真六武衆-シエン/Legendary Six Samurai - Shi En》を発動し、《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》の発動と効果を無効にした。その直後、自分は2枚目の《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》は発動した。
パターンβ
自分の《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》にチェーンして、相手が《真六武衆-シエン/Legendary Six Samurai - Shi En》を発動し、《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》の発動と効果を無効にした。その直後、自分は死者蘇生を墓地の《甲虫装機 ダンセル/Inzektor Dragonfly》を対象に発動した。
これらができるかどうかは今日のパターン1~3のケースを逆に考えてみたらわかるはずです。

本日は以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました。